未経験からwebデザイナーになりたいと思っている人で、「ひとまずスクールにいけばいいのかな」と考えている方も多いでしょう。
ちょっと待ってください。
当時大学生で同じことを考えていた僕は、これで失敗しています。
今回は、現役webデザイナーの著者が、スクール選びでの失敗経験をもとに、これだけは外せないポイントを説明した上でWebデザインスクール5社を徹底比較してみました。
Contents
スクール選びで失敗しないためのポイント
スクールを検討する際に、どのような点に着目すれば、良し悪しがわかるのか。
僕の経験上、ポイントは以下の5つです。
スクール選びで失敗しないためのポイント
- Webデザインスキルがしっかり身につくカリキュラムか
- 電話や対面でのサポート体制があるか
- 担当メンターや講師が実績のある人であるか
- 卒業生の作品が見れるか
- 独立、転職、副業サポートなどのアフターフォローがあるか
Webデザインスキルがしっかり身につくカリキュラムか
実は、Webデザインコースという名前で売っていながら、その内容はほとんどコーディング(プログラミング)だったということがあります。
実際僕のスクールがそうでして、Webデザインで学んだことはPhotoshopやIllustratorの簡単な使い方のみ...
しっかりとWebデザインが学べるかどうかは、カリキュラムを確認しましょう。
受講時間が明らかに少なかったり、「Photoshop・Illustrator編」みたいなタイトルは、ツールの使い方の説明だけである場合が多で注意です。
「デザインの原則」、「配色・フォントの基本」などの言葉があると、ツールの使い方ではなくデザインの考え方もきっと学べるはずです。
電話や対面でのサポート体制があるか
電話や対面でのサポートでは、自分が納得できるまでつきっきりで対応してくれるので、レスポンスまでの無駄な待ち時間がありません。
僕が失敗したスクールでは、一応メンター制ではありましたが、質問・フィードバックは基本的にメール、チャットのみでした。
デザインに関する質問は文面だけでは伝わらないこともありますし、理解できるまで何度もやりとりをする必要があります。
また、運営側が忙しい時は返信に2週間ほど待たされることもあり、かなり効率が悪いです。
そのため、欲を言えば教室タイプの受講形式がベストですが、最近ではオンラインでも電話やZOOMなどのサポートも充実しているので、適宜判断しましょう。
担当メンターや講師が実績のある人であるか
スクールの講師紹介では、デザイナー歴10年みたいなすごそうな経歴を出していますが、そこで納得するのはまだ早いです。
その人の名前で検索して、ポートフォリオやSNSアカウントをチェックしてください。
実力のある人は、web界隈で有名な会社に属していたり、しっかりとしたポートフォリオや制作実績を見ることができるはずです。
今回の比較に関しても、講師一人ひとりをチェックして実績のある人かどうかを判断しております。

歴が短くても、実力や実績が豊富な方はたくさんいらっしゃいます。
卒業生の作品が見れる
これも割と落とし穴ですが、どれだけカリキュラムや講師が素晴らしく見えても、結果的に納得のいくものが作れるようになれなければ意味がありません。
卒業時にどれほどのクオリティのものが作れるようになるのか、それを判断する唯一の判断材料は、卒業生の作品です。
実際に探してみると意外と見つからなかったりもしますので、ここは要チェックです。
独立、転職、副業サポートなどのアフターフォローがある
当たり前ですが、スクールを卒業することがゴールではないはずです。
- webデザイナーとして就職・転職したい
- フリーランスとして好きな時間・場所で働きたい
- 本業にプラスで収入がほしい
webデザイナーとして身につけるスキルは変わりませんが、それぞれの目的によって、スキルを身につけた後の行動の仕方は異なります。
そのため、卒業後のサポートをしてくれるスクールを選ぶことが重要です。
卒業後のサポートとは具体的にいうと、
卒業後のサポート
- 実務案件の紹介
- 就職先の斡旋
- 面接対策・ポートフォリオの作成
- ディレクション、経理などデザイン業以外のサポート
- 開業支援
などなど。これらのサポートは、スクール自体が幅広い事業を展開していたり、外部の組織とつながっているほど手厚くなります。
Webデザインスクール5社徹底比較
上記のポイントを踏まえた上で、webデザインスクールを比較してランキングをつけてみました。
各スクールの中でもいくつかコースが分かれていますが、中でもwebデザイナーとして就職できる、フリーとして活躍できるレベルまでスキルを身につけられるコースを前提として比較してみました。
webデザインスクールランキング
- 第1位:デジタルハリウッド STUDIO by LIG
- 第2位:東京デザインプレックス研究所
- 第3位:KENスクール
- 第4位:CodeCamp
- 第5位:TechAcademy
- 番外:Famm
第1位:デジタルハリウッド STUDIO by LIG『Webデザイナー専攻』
コース | Webデザイナー専攻 |
期間 | 6ヶ月 |
受講時間帯 |
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講座方式 | 動画教材+LIVE授業+教室指導 |
料金 | 450,000円(税抜) |
開催場所 | 上野・池袋 |
カリキュラム |
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電話・対面サポート |
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講師 | 元goodpach社員や現役のLIG社員など、かなり実績のある方々が講師として指導。 |
卒業生の作例 | 卒業生の作品をまとめたサイトがあり、それぞれのURLもしっかり確認できる。 |
アフターフォロー | 転職・フリーランス支援あり。 トレーナーとのつながりでお仕事がもらえたり、生徒だけが使える求人情報サイト「xworks」がある。 |
デジタルハリウッド STUDIO by LIG『Webデザイナー専攻』の詳細を見る
今回デザインスクールを5社比較してますが、個人的には「デジタルハリウッド STUDIO by LIG」がダントツでおすすめです。
一番の理由としては、webサイトの受託制作やコンテンツマーケティングをメインに行っている、まさに業界の最前線で活躍しているweb制作会社であるLIGが運営しているということです。
つまり、デジタルハリウッド STUDIO by LIGに入れば、LIGが制作しているwebサイトのクオリティを学ぶことができるわけです。

LIGのスクールのWebデザイナー専攻では、ツールの使い方や見た目の表現力だけではなく、企画力やプレゼンテーション能力などもカリキュラムに含まれており、web制作の現場における本当にwebデザイナーに必要なスキルが身につきます。
僕のブログでも常にいっていますが、webデザイナーの役割は、お客様の目標を達成するために最も最適なデザインを作ることですので、「なぜそのようにデザインしたのか」をしっかり言葉で伝えられるスキルを教えることは、制作現場で活躍しているLIGにしかできない代物でしょう。

またLIGは、自信があるからこそ卒業生の作品を公開しています。
中には、卒業制作の作品がメディアに取り上げられた人もいます。
また、教室は東京にしかありませんが、動画教材やLIVE授業が豊富なので、地方に住んでいる方でも安心して受けられます。
料金は他のスクールと比べてお高めですが、やすさ重視で十数万をドブに捨てるよりはるかに有益なスクールです。
個別説明会(オンラインも可)は無料でいつでも行っているので、スクールを考えている方はぜひ話を聞きにいきましょう!

デジタルハリウッド STUDIO by LIG『Webデザイナー専攻』の詳細を見る
第2位:東京デザインプレックス研究所『Webデザインプロフェッショナルコース』
コース | Webデザインプロフェッショナルコース |
期間 | 2〜6ヶ月(135時間) |
受講時間帯 |
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講座方式 | 教室タイプ |
料金 | 460,000円(税別) |
開催場所 | 渋谷 |
カリキュラム | デザイン理論やアイデアの作り方など、ツールの使い方以外のデザインの勉強がしっかり詰まっている |
電話・対面サポート | 対面での授業のみ |
講師 | デザイン会社の代表が講師として指導。 デザインスキルだけでなく、ハイレベルなデザインに対する考え方を学べる。 |
卒業生の作例 | 卒業生の声や就職先などの情報はあるが、作品は非公開 |
アフターフォロー | 個別カウンセリング、ポートフォリオ制作サポート、企業紹介など充実したサポート |
東京デザインプレックス研究所『Webデザインプロフェッショナルコース』の詳細を見る
おそらくデザインスクールとしては最も有名で大きな学校、「 東京デザインプレックス研究所」。
卒業生の中には、グーグルや博報堂、電通、サイバーエージェントなど大規模なクリエイティブカンパニーの就職に成功しているほど、実力のあるスクールです。東京デザインプレックス研究所の就職・内定実績はこちら

期間が2~6ヶ月となってますが、昼間の場合は週3,4日通うことで最短で2ヶ月で受講が完了し、夜間の場合は週2,3日で最長6ヶ月かかる可能性があるといった感じです。
無料で個別カウンセリングや授業体験セミナーも行っていますので、「ガチでwebデザイナーになりたい人」はご検討してみてはいかがでしょうか。
東京デザインプレックス研究所『Webデザインプロフェッショナルコース』の詳細を見る
第3位:KENスクール『Web実践就転職総合コース』
コース | Web実践就転職総合コース |
期間 | 6ヶ月(111時間) |
受講時間帯 |
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講座方式 | 教室タイプ |
料金 | 343,000円(税抜) |
開催場所 | 新宿本校・池袋校・北千住校・横浜校・名古屋校・梅田校・札幌校・福岡校 |
カリキュラム |
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電話・対面サポート | 対面での授業のみで、オンライン上でのサポートなし |
講師 | 現役でwebデザイナーをしている講師は少ない(元webデザイナーの方など) |
卒業生の作例 | 卒業生の声や就職先などの情報はあるが、作品は非公開 |
アフターフォロー |
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KENスクールは開校から30年以上経つ古株のスクールです。
Web実践就転職総合コースのページをみてみると、カリキュラム隅から隅まで公開されています。

働きながら勉強したい会社員のために、半年の保証期間があり、その間は解約しても全額返金してもらえます。また、本業が多忙になり、しばらく受講できなくなった場合は、1ヶ月から最大6ヶ月まで休学期間を取れます。
本業をメインに、副業で空いた時間にwebデザインを学びたいという人にはおすすめです。
さらに、不要なカリキュラムを取り除いて値引きしたり、別の講座を追加できるなど、カスタマイズが可能なので、独学や他のスクールである程度知識があり、必要なスキルだけかいつまんで学びたいという方にもおすすめです。
第4位:CodeCamp『デザインマスターコース』
コース | デザインマスターコース |
期間 | 2〜6ヶ月 |
受講時間帯 |
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講座方式 | テキスト講座 |
料金 |
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開催場所 | オンライン講座のためなし |
カリキュラム | 主にプログラミングやコーディングの授業で、デザインに関してはツールの使い方のみ。 |
電話・対面サポート | テレビ電話を用いたマンツーマンでのオンラインレッスン |
講師 | ほとんどがプログラミング講師で、デザイナー講師が少ない。 また、デザイナー講師の実績もわからず。 |
卒業生の作例 | エンジニアに転職した卒業生ばかり |
アフターフォロー | 「キャリアTalk」というサービスがあり、デザイナー、フリーランスとしてのキャリア構築についてCodeCampの現役デザイナー講師へ気軽に相談できる。 |
これから紹介する2つのスクールは、本気でwebデザインを学びたい人にとっては正直あまりおすすめしません。
理由は冒頭で説明した「スクール選びで失敗しないためのポイント」をほとんど満たしてないからです。
code campは、デザインよりもプログラミングに特化したスクールなので、カリキュラムやサポート体制はプログラマー向けのものになってます。
一応「デザインコース」という名前でやってますが、カリキュラムのほとんどはプログラミング(というかコーディングレベル)です。
- とにかく安くすませたい
- デザインは独学で補うからコーディングのスキルだけ教えてほしい
上記のような人にはおすすめかもしれません。
第5位:TechAcademy『Webデザインコース』
コース | Webデザインコース |
期間 | 1〜4ヶ月 |
受講時間帯 |
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講座方式 | テキスト講座 |
料金 |
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開催場所 | オンライン講座のためなし |
カリキュラム |
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電話・対面サポート |
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講師 | 現役Webデザイナーのメンターと謳っているが、検索してみるも実績不詳... |
卒業生の作例 | 卒業生のポートフォリオを掲載している |
アフターフォロー | 無料カウンセリングや転職サポートあり |
TechAcademyもcode campと同じく、プログラミングに特化したスクールなので、webデザインをがっつり学びたい人にとっては満足できないかもしれません。
上記の表から卒業生の作品が見れるので、「これくらいのwebデザインができればいいかな」という人は、費用も安いのでおすすめかもしれませんね。
番外:Famm
コース | ママ専用WEBデザイナースクール |
期間 | 1ヶ月(15時間) |
受講時間帯 |
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講座方式 | 教室指導・LIVE受講可 |
料金 |
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開催場所 | 仙台・御茶ノ水・銀座・新宿・吉祥寺・恵比寿・池袋・横浜・浦和・千葉・川崎・名古屋・大阪・神戸・広島・福岡 |
カリキュラム |
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電話・対面サポート |
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講師 | 顔写真や名前は公開しているも、特に実績のわかるものはない |
卒業生の作例 | スクール紹介ページに記載 |
アフターフォロー | 1,000名以上の卒業生と交流できるグループに招待されるため、卒業生同士で求人や仕事の紹介の可能性あり。 |
番外編では、ママさん専用のWebデザインスクールを紹介します。
他のスクールとの違いは、LIVE配信講座の場合は自宅までシッターが来てくれたり、対面講座の場合はキッズスペースに預けることができるなど、ママさんにはありがたい設備や制度が整っています。

受講期間中に学べるのはツールの使い方のみですが、入校した生徒だけに、受講内では扱わないスキル(Illustrator/WordPress/JavaScript/jQuery/デジタルマーケティングの知識など)を学べる動画講座が無料で視聴できるので、好きな時間、場所でスキルを身につけれます。
スクールの活用方法としては、一度fammで軽く基礎を学び、スクールでできたママ友と切磋琢磨でスキルアップしていく、というようなイメージになると思います。
子育てと両立して勉強したいママさんには大変おすすめのスクールです。
Webデザインスクール5社まとめ
感覚ですが、現役webデザイナーの著者からすると、現場で活躍できるくらいのスキルを身につけたいのであれば、それなりの費用がかかるデジタルハリウッド STUDIO by LIGや東京デザインプレックス研究所でがっつり勉強することをおすすめします。
できるだけ費用を抑えたいという方は、CodeCampなどで初歩的なスキルや勉強方法を教えてもらいつつ、独学でカバーしていくのがベストです。
目的に合わせて自分にあったスクールを選びましょう。
Webデザインスクールを卒業したらすぐ就職できる?
スクールを卒業したからとて、未経験であることは変わりません。
就職サポートのあるスクールもありますが、本人の積極性次第でしょう。
これは某ITメガベンチャーの社員から聞いた話ですが、「スクール卒業生は採用しない」といった声も人事では広まっているようです。
理由は詳細には聞いてませんが、おそらく推測されるのは、
- スクールを卒業したからといって実力がともなっているわけでない
- 「スキルがあるからとりあえず就職したい」という考えの人が多い
といったところでしょうか。
ただスキルを身につければいいのではなく、身につけたスキルをどのように活かしたいか、今後どのように成長していきたいかなど、自分なりのビジョンをもっていないと難しいかもしれません。
もしwebデザイナーとしての進路やキャリアに悩んでいる場合は、知り合いにデザイナーの先輩などがいれば相談するのがベストですが、そうでない方は一度転職エージェントを利用してアドバイスを受けるといいでしょう。

やっぱり独学でwebデザイナーになりたい人へ

スクールにはお金と時間がつきものです。
経済的な余裕もなく、仕事や子育てを続けながらの環境では、なんとか独学でwebデザイナーになれないものかと考える人もいるでしょう。
そんな方のために、当ブログ「これだけデザイン」では、なるべくお金や時間をかけずに、独学でwebデザイナーになるための情報を発信しています。
上記は、お金も時間もなく、一度激安のスクールで失敗した著者が、独学でwebデザイナーになるまでの方法を事細かく書いてます。(もちろん無料です)
その他にも独学でWebデザインを勉強するための記事がたくさんありますので、是非ご覧ください。
またInstagramアカウントでも、Webデザインのスキルアップに役立つ情報を発信していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1 on 1デザイン添削

ブログだけでは不安だし、理解できない部分もありますよね。
これだけデザインでは、現役webデザイナーの著者が、1 on 1でデザインの添削を行っています。
ポイント
- プロの現役webデザイナーがつきっきりでデザイン添削
- カリキュラムに縛られず好きな時間・場所で受けられる
- 制作物をそのまま実績にできる
- 単発のご依頼なのでスクールの費用と比べてかなりお得
- 転職相談も無料で可能
webデザイナーとして成長できる環境は、プロのフィードバックがいつでももらえる環境にいることです。
それさえ満たせれば高額なスクールに通う必要はありません。
スクールに通わずに勉強したい人、独学で限界を感じている人、最短距離でWebデザインスキルを身につけたい人、僕と一緒にwebデザイナーを目指しましょう。
無料転職相談
InstagramのDMにて転職相談を無料で行っています。
- スキルは身についたけど就職先の探し方がわからない
- 自分の働き方にあった職場を探したい
- 面接対策や履歴書の添削をしてほしい
著者は、未経験からwebデザイナーに転職し、2社目でアートディレクターとしてキャリアアップした経験がございますので、転職に関するお悩み、ご相談などお気軽にDMしてください。