【求人・クラウドソーシングを調査】webデザイナーは本当にコーディングできるべきなのか

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【調査あり】webデザイナーは本当にコーディングができるべきか?

webデザイナーのゆーしです。

半年前くらいですが、「webデザイナーはコーディングできるべきか」という議論がTwitterで盛り上がっていました。

 

これからwebデザイナーを目指す方々にとっては、将来の仕事に直接関係する大事な話ですので、この議論についてしっかり向き合う必要があると思い執筆しました。

 

今回は、web業界に携わり3年、ディレクション、webデザイン、コーディングを経験し、現在デザインマネジメントを担当している僕が、「webデザイナーはコーディングできるべきか」について、調査も含め個人的な意見を述べたいと思っております。

 

 

webデザイナーはコーディングできるべきか否か

 

「webデザイナーはコーディングできるべきか」という議論について、僕の結論を先にいうと、webデザイナーという職種に対して今後どう向き合うかによって次のように分かれる思っています。

 

コーディングができるべき人

  • webデザイナーとして採用される確率をできるだけあげたい
  • 生涯技術職としてガッツリ稼ぎたい
  • フリーランスになりたい

コーディングができなくてもいい人

  • とにかく一刻も早く手に職つけたい業界未経験者
  • デザインの仕事だけしたい
  • 稼げなくてもいいから楽に仕事したい
  • webデザインの仕事は小遣い稼ぎ程度でいい

 

もしあなたが「コーディングができなくてもいい人」の部類にいる人であれば、これ以降の文章は読まなくて大丈夫です。

 

業界未経験者もコーディングができなくてもいいとしていますが、ここについてはこの記事の最後の章「webデザイナーを目指している人はコーディングも勉強すべき?」で詳しく述べてきますので不安な方はこちらもご覧ください。

 

一方、もしあなたが「コーディングができるべき人」と同じ考えであれは、コーディングスキルを身につけなければ幸先が危ういと考えます。

 

ではまず、コーディングができるとはどの程度のことを指しているのかそれを明白にした上で僕の意見を掘り下げていきたいと思います。

 

 

コーディングが「できる」とは

 

コーディングできるとは具体的に何ができることをいうのか、レベルを5段回に分けてみました。

 

レベル 1基礎的なHTML・CSSを理解できる

レベル 2基礎的なHTML・CSSを書くことができる

レベル 3セマンティックかつ運用を考慮したHTML・CSSを書くことができる

レベル 4HTML・CSSに加え、JavaScriptやWordPressの構築も可能

レベル5 バージョン管理やタスクランナーを用いながらweb開発が可能

 

議論の中には、webデザイナーはコーディングできなくてもいいけど理解はすべき、という「レベル 1」の意見も多いです。

 

https://twitter.com/A7ICEri/status/1138815610110873601

 

これは、コーダーになるべく迷惑をかけないようにするためであるだったり、webデザイナーを名乗るからには最低限知って当たり前、といった意見が多く、たしかにwebデザイナーとして最低限守ってほしいところではあります。

 

このような意見に関しては特に異論はないようですが、問題は「レベル 2:基礎的なHTML・CSSを書くことができる」以上のスキルがwebデザイナーに必要かということです。

 

僕が今回述べている「コーディングができる」とは、レベル4以上のことを指しています。

 

悩んでいる人

え?「レベル2」と「レベル3」は?

 

冒頭で述べた「コーディングができるべき人」を目指すのであれば、「レベル2」や「レベル3」のHTML・CSSが書けるだけのレベルでは、正直ハードルが高いです。

 

最近のwebサイトはJavaScriptやWordPressの知識がなければ力不足といっていいほどリッチになってきています。

未経験からの就職・転職の際に「基礎的なHTML・CSSが書ける」のであれば、多少有利にはなりますが、市場価値で言えば「HTML・CSSが理解できる程度」とそれほど変わらないと思ってもいいです。

 

「コーディングができるべき人」は、そのコーディングスキルで収入源を拡大したりキャリアの幅を広げることができるほどのものでなければ意味がないという意味で「レベル4」以上としています。

 

「そんなにスキルがないとダメなの?」と思っている方は、次の章で詳しく調査をしてみましたのでご覧ください。

 

 

企業がwebデザイナーに求める業務の実態

 

「webデザイナーはコーディングできるべきだ」と訴える方々には、僕の意見のようにwebデザイナーとしてより市場価値を高められるから、という意見が多いように見えます。

 

 

 

市場価値が高い、というのをもう少し噛み砕くと、

「webデザイン・コーディング両方できる人の方がWebデザインしかできない人より需要が高い」

といったところでしょうか。

 

果たして実際はどうなのでしょう?上記の仮説に対して以下の調査をしてみました。

[調査 1]webデザイナーを募集している求人の中で、コーディング業務を必須としている求人の割合

[調査 2]クラウドソーシングサイト上のwebデザイン業務とコーディング業務の案件数の比較

 

ではそれぞれの調査結果を紹介していきます。

 

[調査 1]webデザイナーを募集している求人の中で、コーディング業務を必須としている求人の割合

 

以下の条件で調査をしてみました。

調査条件

  • 調査媒体:IT・web業界に特化した求人媒体「Find Job
  • 調査求人数:71
  • 調査方法:職種を「webデザイナー」に絞り検索し表示された求人媒体を「必須条件特になし」「必須条件としてコーディングスキル」「必須条件はWebデザインスキルのみ」の3つに分類し、各求人数を比較
  • 調査日:2020年7月現在

 

そして以下が調査結果です。

webデザイナーを募集している求人の中で、コーディング業務を必須としている求人の割合

必須条件特になし..2(2.8%)

必須条件としてコーディングスキルを含む...54(76.1%)

必須条件はWebデザインスキルのみ...15(21.1%)

 

調査をみてわかるように、どうやらwebデザイン・コーディング両方できるwebデザイナーを求めている企業が76.1%と圧倒的に多いようですね。

 

また、webデザイナーでコーディングが必須条件としていた求人のうち、38(70.3%)の求人が「webデザイナー・コーダー兼業」という形で募集していました。

 

webデザイナーの求人ではwebデザイナーにデザインもコーディングもしてほしいというよりは、webデザイナーとコーダーを兼業してくれる人が必要、という企業が多いようです。

 

ゆーし

ちょっとしたニュアンスの問題かもしれませんが...

 

webデザイナーで転職活動した人も、コーディングスキルを聞かれることが多いようですね。

 

 

 

[調査 2]クラウドソーシングサイト上のwebデザイン業務とコーディング業務の案件数の比較

 

次は、クラウドソーシング上で、Webデザインのみの依頼と、Webデザイン・コーディング両方の依頼、どちらが多いのかを調査してみました。

調査条件

  • 調査媒体:業界No.1のユーザー数300万人のクラウドソーシングサイト「クラウドワークス
  • 調査したカテゴリ:「ウェブデザイン」「ランディングページ(LP)制作」「ホームページ制作」
  • 調査求人数:213(ウェブデザイン:87、ランディングページ(LP)制作:48、「ホームページ制作:78)
  • 調査方法:対象カテゴリを「Webデザインのみの業務」「コーディングのみの業務」「Webデザイン・コーディング業務」の業務に分類し、依頼数を比較
  • 調査日:2020年7月現在

 

そして以下が調査結果です。

 

カテゴリ別依頼数の比較

カテゴリ別依頼数の比較

ウェブデザイン(87) ランディングページ(LP)制作(48) ホームページ作成(78)
デザイン業務 54(62.1%) 12(25.0%) 6(7.7%)
コーディング業務 5(5.7%) 3(6.2%) 38(48.7%)
デザイン・コーディング業務 28(32.2%) 33(68.8%) 34(43.6%)

 

デザイン業務のみの依頼は、「ランディングページ(LP)制作」カテゴリでは、全体の24.5%「ホームページ作成」カテゴリでは、8%とかなり少ない結果となりました。

 

さらに、デザイン・コーディング業務の依頼では、求められるスキルも「HTML / CSS / Javascript(jQuery)/PHP」とレベルの高いものが多く、「レベル2」「レベル3」では通用しない案件がほとんどでした。

 

また、「ウェブデザイン」という、Webデザインのためだけのカテゴリでさえも、その半分の依頼はコーディングが必要であることがわかります。

 

3カテゴリ全体の依頼数を比較してみても、webデザインとコーディング業務両方の依頼が最も多いことがわかります。

 

3カテゴリ全体の依頼数の比較

3カテゴリ全体の依頼数の比較

3カテゴリ全体(213)
デザイン業務 72(33.8%)
コーディング業務 46(21.6%)
デザイン・コーディング業務 95(44.6%)

単純に考えると、webデザインに加えコーディングもできるようになると、クラウドソーシング上で応募できる依頼がwebデザインしかできない人に比べ3倍多いということになります。

 

ゆーし

2倍じゃなくて3倍ですよ。相乗効果ってやつですね。

 

もし副業で稼ぎたい、フリーランスとして収入源の幅を広げたいと考えている人は、Webデザインだけでなく、コーディングができるとその可能性がグッと上がるのは明白ですね。

 

 

コーディングができるwebデザイナーの割合

 

「コーディングができるwebデザイナー」の需要が高いことはわかりましたが、実際コーディングができるwebデザイナーはどのくらいいるのでしょうか?

Twitterでアンケート調査をとった方がいましたのでその結果と、web業界を3社渡った僕が実際に現場で見たwebデザイナーの方々を紹介いたします。

 

 

Twitterのアンケート調査結果

 

 

調査期間が2017年とすこし古いですが、73.7%のwebデザイナーがコーディングができると回答しています。

 

この「できる」が先ほど定義したレベルのどれに値するのかは不明ですが、webデザイナーの過半数がコーディングができるという意外な結果でした。

 

これは憶測ですが、回答したwebデザイナーが勉強熱心な方々が多かった、というのもあると思います。

 

ゆーし

アンケート調査を行ったチミヲさん(https://twitter.com/chimiochimio)をフォローしている人は、仕事用アカウントの方々が大半で、Twitterで仕事用アカウントを作る人は勉強熱心な方が多いのでは、という憶測です。

 

 

web業界会社の実際の現場

 

web業界会社の実際の現場では、コーディングができるwebデザイナーの割合は以下の通りでした。

 

1社目制作会社:完全分業のためコーディングできるWebデザイナーは4人中0人

2社目制作会社:自分含めコーディングできるWebデザイナー4人中4人

3社目事業会社:コーディングできるwebデザイナー 2人中0人

 

同じ制作会社でも、分業であればコーディングできるWebデザイナーは全くいないし、兼業であれば逆に全員できるなど、会社によって大きく偏りがあります。

 

また、僕が現在在籍している事業会社では、プロジェクトごとでデザインやコーディング業務にムラがあるので、どっちもできる必要がないという場合もあります。

また正社員だけでなく、派遣やアルバイトのwebデザイナーの方も含めると、コーディングできないwebデザイナーの方はもっと多いです。

 

Twitterのアンケート上ではコーディングできるwebデザイナーが過半数を占めていましたが、このように会社ごとにデザイン業務とコーディング業務のニーズが違う場合もあるため、コーディングができない(する必要がない)webデザイナーの割合も少ないとはいえません。

 

その他の方も、現場では意外とコーディングできるwebデザイナーは見ないという意見もあるみたいです。

 

 

また僕自身、副業でwebサイトの受託制作を行ってますが、ご依頼いただくクライアントさんからは「Webデザインもコーディングもできる人なんてめずらしい、そう言った人材がほしい」とよく言われます。

 

Twitter上のアンケートが「意外」と感じたのは、このように「コーディングもできるwebデザイナーが欲しいけどなかなか見つからない」と悩んでいる企業が周りに多かったからです。

 

さて、これまでの調査や考察をまとめると、以下のように考えられます。

 

調査からの考察

  • コーディングができるwebデザイナーの需要はかなり高い
    コーディングができると就職・転職に有利
  • コーディングができると、応募できる案件がwebデザイン業務の3倍になる
    稼ぎ口の幅が広がる
  • コーディングできるwebデザイナーはTwitter上には多いが現場の感覚では常に不足
    競争力が需要に追いついてない可能性あり

 

したがって、以下のような考えを持っている方は「コーディングができるべき人」になる必要があると言えます。

 

コーディングができるべき人

  • webデザイナーとして採用される確率をできるだけあげたい
  • 生涯技術職としてガッツリ稼ぎたい
  • フリーランスになりたい

 

冒頭で述べたことと同じですね。

 

 

webデザイナーはコーディング不要と考える人の意見

 

上記のような調査を考慮すると、「webデザイナーはコーディング不要だ」という意見の人は、以下のように思っている人が多いのではないでしょうか。

・webデザインだけでも十分需要がある人(つよつよwebデザイナー)

・年収や副業収入アップに関して高望みしていない

・分業でコーディングを行う必要がない人

・単純にコーディングが嫌いなだけ

 

ただ、上記のような意見以外にも、以下のような意見もあるようです。

 

デザインの質が落ちる

 

 

これはつまり、デザインのスキルアップにかける時間がコーディングの勉強にかける時間にとられてしまうため、その分デザイン力が落ちると言いたいんでしょう。

 

確かに、その可能性もなきにしもあらずです。

しかし、現役webデザイナーとして会社の先輩や同じwebデザイナーの方々を見る限り、webデザインのスキルもコーディングスキルもかなり高い人はたくさんいます。

 

ゆーし

「フリーランス webデザイナー ポートフォリオ」などで調べてみてください。化け物がたくさんいますよ笑

 

要するにデザインの質が落ちるというのは、その人の力不足です。

web制作会社で有名な株式会社baigieの代表である枌谷 力さんのツイートでも同じように語っております。

 

 

 

webデザイナーを目指している人はコーディングも勉強すべき?

 

業界未経験でwebデザイナーを目指している方は、Webデザインのスキルだけでも就職は可能なので、就職前にコーディングスキルを身につける必要はないと思っています。

 

まずは実務経験を積むことが最優先なので、今すぐ勉強にもどりましょう。

webデザインの独学法については、別記事にまとめています。

 

独学でwebデザイナーになるための完全ロードマップ【行動できない人へ】

 

ただ、未経験でも採用の幅を広げたいと思っている方はコーディングスキルを身につけるといいでしょう。

webデザイナーが最低限身につけると良いコーディングスキルについても別記事に書いているのでどうぞ。

 

webデザイナーを目指す人が最低限必要なプログラミング言語と学習法

 

 

まとめ

 

調査内容については、かなり限定的なので、全ての求人やクラウドソーシングサイトに当てはまるものではありませんし、変化の早い業界なので割合も時間単位で変わっていくと思います。

ですが、今後web業界が習熟していくにつれて、求められるスキルも広くなっていくことは間違い無いでしょう。

 

この記事では、コーディングできないやつはwebデザイナーじゃない!とか、HTML・CSSが理解できればいいよとかいう話ではなくて、コーディングができれば稼げるし、コーディングができなくても仕事に困ることはないが、高望みはできないよ、というニュアンスが伝わればいいかなといった感じです。

 

いずれにせよ、コーディングができることにこしたことはないので、「webデザイナーになって稼ぐぞ!」と考えている方は、将来的にコーディングの勉強も視野にいれるべきであることは確かでしょう。

 

ご覧いただきありがとうございました。

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